請求書をカードで払われたら?受け取る側から見た請求書カード払い|入金日・振込名義・手数料
※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月27日
結論
- 取引先が「請求書カード払い」を使っても、受け取る側には銀行振込で代金が入ります。受け取る側がカード決済の契約をしたり、手続をしたりする必要はありません。
- INVOY・支払い.com・Paid・マネーフォワード・Finto は、公式で「取引先(支払先)への通知なし」としています。振込名義は、INVOY・Paid・支払い.com では利用者(支払う側)が指定できます。このため、受け取る側から見ると、カード払いが使われたかどうか分からないことがあります。
- サービスの手数料は、公式の説明の範囲では支払う側が負担します。受け取る側が負担する仕組みにはなっていません。
- 受け取る側が確かめることは、入金日が支払期日より遅れていないか、金額が満額か、振込名義が誰かの3つです。入金日は支払う側がサービス上で選ぶため、期日の管理は支払う側の責任です。
- 受け取る側が自分で「カードで受け取る」サービスを使う場合は、話が逆になります。決済手数料は、そのサービスに申し込んだ受け取る側にかかります。
仕組み:受け取る側には「振込」が届く
請求書カード払いは、支払う側が請求書の代金をカードで決済し、サービス会社が受け取る側の口座へ銀行振込で払う仕組みです。支払う側のカードの引落しは、カード会社の締め日・引落日に従って後になります。
Paid の公式は、この仕組みを「取引先には自社名義で期日どおりにお支払いしながら」と説明しています。延びるのは支払う側のカードの引落しまでで、受け取る側への振込は期日どおりに行われる、という前提のサービスです。
| 流れ | 支払う側 | サービス会社 | 受け取る側 |
|---|---|---|---|
| 1 | 請求書を登録し、カードで決済する | — | — |
| 2 | — | 指定日に、受け取る側の口座へ振り込む | 銀行振込で入金を受ける |
| 3 | 後日、カード会社に引き落とされる | — | (関係しない) |
受け取る側は、カード会社ともサービス会社とも契約していません。入金は通常の振込と同じに見えます。
受け取る側への通知と振込名義(各社公式)
| サービス | 取引先への通知 | 振込名義 | 入金日(支払う側が選ぶ) |
|---|---|---|---|
| INVOY | 「取引先への通知は一切不要」 | 申込時に振込依頼人名(カナ)を指定できる | 決済から2営業日以内。指定する場合は申込日から最短当日〜最長30日後 |
| Paid | なし(公式の比較表) | カード支払い申請のときに、振り込み名義人を任意で指定できる | 申込日の翌日から数えて3営業日目以降の日付を選ぶ |
| 支払い.com | 「支払い先へは利用を知られません」 | 「振込名義は自由にご指定OK」 | 利用者が指定した日。条件つきで最短当日 |
| マネーフォワード | 「支払先への通知なし」 | 公式ページに記載なし | 5日・10日・15日・20日・25日・末日(土日祝日は前営業日)。申込は振込日の3営業日前まで |
| Finto | 「支払い先通知なし」。指定された名義で振り込むと説明 | 指定された名義で振込 | 公式FAQ:平日16時までの申請で最短当日(土日祝・指定休業日を除く) |
| JCB | 公式ページに記載なし | 公式ページに記載なし | 公式ページに記載なし(振込はデジタルガレージが代行) |
いずれも2026年10月27日に各社公式ページで確かめた内容です。「記載なし」は、公式ページでは確かめられなかったという意味で、通知がある・名義が指定できないという意味ではありません。
振込名義を支払う側の会社名にしてもらえれば、受け取る側の入金消込(どの請求書の入金かの照合)は通常の振込と同じです。名義が違うと消込に手間がかかるため、心当たりのない名義で請求額と同じ金額が入っていたら、支払う側に確認しましょう。
入金日は支払う側が選ぶ:期日より遅れていないかの確かめ方
請求書カード払いでは、振込日を支払う側がサービス上で選びます。サービスごとに選べる日が決まっているため、期日の直前に申し込むと、期日に間に合わないことがあります。
- INVOY:決済から2営業日以内、または申込日から最短当日〜30日後の指定日。
- Paid:申込日の翌日から数えて3営業日目より前は登録できません。期日の直前に申し込むと、期日より後の日しか選べなくなります。
- マネーフォワード:振込日は5日刻み(5・10・15・20・25日・末日)です。期日が「18日」なら、18日より前の振込日は15日です。15日が土日祝日なら前営業日に振り込まれ、申込はその3営業日前までです。
受け取る側が確かめることは次のとおりです。
- 期日までに入金があったか。入金の遅れは、支払う側の申込みの遅れで起きることがあります。通常の振込の遅れと同じく、支払う側に連絡します。
- 金額が満額か。サービスの手数料は支払う側のカードに請求されるので、受け取る側への振込額から差し引かれることはないはずです。差し引かれていたら、支払う側に確認します。
- 振込手数料が差し引かれていないか。振込手数料の負担は、契約(請求書の記載)どおりかを確かめます。
振込日を5日刻みで選ぶサービスで、申込日から逆算する方法はマネーフォワード請求書カード払いの手数料と振込日で説明しています。
手数料は支払う側の負担
各社の手数料は、支払う側が決済するカードに上乗せして請求されます。
| サービス | 手数料(公式の表示) | 誰に請求されるか |
|---|---|---|
| INVOY | 支払額の3%(非課税)。1万円未満は一律300円 | 支払う側(カードで決済) |
| Paid | カード支払いに切替えた請求金額(税込)の3%。振込金額1万円以下は一律300円(税抜) | 支払う側 |
| マネーフォワード | 2.7%(税別)。10万円以下は一律3,000円(税別) | 支払う側 |
| JCB | 請求金額(振込金額)の2.98%(税別)。1万円以下は一律330円(税込) | 支払う側 |
| Finto | 2.5%(最低1,400円(税別)) | 支払う側 |
| 支払い.com | 一律4% | 支払う側 |
受け取る側の会計では、通常の振込と同じく「売掛金」が「普通預金」に入金されたとして処理します。カード払いかどうかで売上の処理は変わりません。支払う側の仕訳は支払側の仕訳で説明しています。個別の処理は税理士に確認してください。
「カードで受け取る」サービスとの違い
似た言葉に、受け取る側(請求する側)が申し込んで、取引先からカードで代金を受け取るサービスがあります。こちらは費用の負担が逆になります。
| 比べる点 | 請求書カード払い(支払う側が使う) | カードで受け取るサービス(請求する側が使う) |
|---|---|---|
| 申し込む人 | 支払う側 | 請求する側(受け取る側) |
| 手数料を払う人 | 支払う側(カードに上乗せ) | 申し込んだ請求する側(決済手数料) |
| 受け取る側への入金 | サービス会社からの銀行振込(支払う側が日を選ぶ) | 決済サービスの入金サイクルに従う |
| 受け取る側の手続 | 不要 | 申込み・審査がある |
例として、マネーフォワード クラウド請求書の「カード決済」は、請求書をメールで送るときにカード払いのリンクを付ける機能です。公式では、決済手数料は Visa・Mastercard・JCB のカード決済が1.8%、ビジネスカード ウォレット払いが1.5%で、「決済手数料には消費税がかかります」とあります。入金サイクルは15日締め・末日締めの2回で、売上金の入金時に振込手数料200円(税抜)がかかります。有償プランの利用者が申し込め、審査があります(2026年10月27日確認)。
このように、受け取る側が自分でカード決済を用意すると、決済手数料は受け取る側の費用になります。取引先に「カードで払いたい」と言われたときは、取引先が請求書カード払いを使えば、受け取る側の手続も費用も要らないことを伝える方法もあります。
取適法の対象取引で受け取る場合
受け取る側が中小受託事業者で、取引が取適法(製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律、令和8年1月1日施行)の対象なら、発注側には次の義務があります(公正取引委員会の説明資料)。
- 物品等を受領した日から起算して60日以内のできる限り短い期間内で、支払期日を定める。
- 手形払は禁止。電子記録債権やファクタリングも、支払期日までに手数料等を含む満額の現金を得ることが困難なものは認められない。
- 振込手数料を中小受託事業者に負担させて代金から差し引くことは、合意の有無にかかわらず減額に当たる。
- 支払いが遅れた場合、受領日から起算して60日を経過した日から支払日まで、年率14.6%の遅延利息を払う義務がある。
発注側が請求書カード払いを使っても、受け取る側への支払期日はこのルールのままです。カード払いの手数料を代金から差し引くことも、減額の問題になりえます。発注側から見た整理は取適法と請求書カード払いにまとめています。自社の取引が対象かどうかの判断は、公正取引委員会・中小企業庁の相談窓口や弁護士に確認してください。
入金が遅れた・金額が違うときの対応
受け取る側から見ると、請求書カード払いでの入金も通常の振込と同じです。遅れや不足があったときの対応も変わりません。
- 入金記録を確かめる:入金日、金額、振込名義を通帳やネットバンキングで確認します。名義が支払う側の会社名と違う場合、ほかの入金と取り違えていないか見直します。
- 支払う側に連絡する:請求書番号、請求額、支払期日、確認できた入金(または未入金)を伝えます。カード払いを使ったかどうかを問う必要はありません。
- 不足額の理由を確かめる:手数料が差し引かれていた場合は、契約上の負担者を確かめ、差額の支払いを依頼します。
- 記録を残す:連絡の日時と内容を残します。取適法の対象取引なら、遅れた日数は遅延利息(年14.6%)の計算に関わります。
連絡の例:「○月○日付の請求書(No.○○、○○円、支払期日○月○日)について、本日時点で入金を確認できておりません。お手数ですがお支払い状況をご確認いただけますでしょうか。」
よくある質問
受け取る側が領収書を出す必要はありますか?
入金は通常の銀行振込なので、領収書の扱いもふだんの振込入金と同じです。支払う側から求められた場合の対応は、自社のルールと取引先との取り決めに従います。サービス会社が受け取る側に代わって領収書を出すわけではありません。INVOY は、サービスとして領収書・インボイス対応の書類は発行しない、としています。
受け取る側の売上や消費税の処理は変わりますか?
受け取る側は、請求書どおりの代金を振込で受け取るだけなので、売上の計上や消費税の扱いは、通常の振込で受け取った場合と同じと考えるのが自然です。個別の処理は税理士に確認してください。
取引先から「カードで払いたい」と言われたら?
受け取る側にカード決済の用意がなくても、取引先が請求書カード払いのサービスを使えば、受け取る側には振込で入金されます。受け取る側でカード決済を導入する場合は、決済手数料と入金サイクルを比べて判断します。
受け取る側のチェックリスト
- 請求書に支払期日と振込先を明記したか。
- 期日までに入金があったか(遅れたら支払う側に連絡)。
- 入金額が請求額と一致するか(手数料が差し引かれていないか)。
- 振込名義から、どの取引先の入金か分かるか(分からなければ支払う側に名義の指定を頼む)。
- 取適法の対象取引なら、受領から60日以内の期日になっているか。
関連記事
出典
- INVOY「請求書カード払い」(2026年10月27日確認)
- Paid 請求書カード払い(2026年10月27日確認)
- 支払い.com(2026年10月27日確認)
- マネーフォワード 請求書カード払い(2026年10月27日確認)
- Fintoカード後払い(2026年10月27日確認)
- JCB 請求書カード払い(2026年10月27日確認)
- マネーフォワード クラウド請求書「カード決済」(2026年10月27日確認)
- 公正取引委員会 取適法の説明資料(中小企業庁掲載)
- 公正取引委員会「取適法」
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